病気と対峙するには自分でも病気を治すという気持ちが大切です。つまり自分を知ることに加え、自分がかかった病気についてもしっかりと知ることが必要ですが、病気を勉強するためにやるべきことやってはいけないことがあります。
病気を知る前に眉唾医療が蔓延していることを知る
インターネットは便利なもの!本は正しいことしか書かれていない!と思っているなら大間違い。現在のインターネットはアフィリエイトで儲けるためのサイトが多く、正しい情報を見つけるのが非常に困難。本も一緒で偽物医療の本の方が正しい情報を載せられた本より多く販売されています。
例えば子宮筋腫とAmazonで調べると検索結果はこんな感じですが…
子宮筋腫のことを正しく知るための本が出てくるのは3冊。うち2冊は医学書なので、医療をかじったことのある人間でなければ不向き。△は情報が古いのであまりオススメできす、×は個人の感想か眉唾医療の本でした。
特に子宮内膜症は自分で治せるとか、温活なんてものは当然婦人科の医師からすればアホちゃうかとため息のでる内容なのですが、なんとか手術せずに過ごしたいとか考えるタイプの人には甘い蜜のように思えちゃう本なんですよね。売れればお金になりますし、エセ医療やエセ健康系の本って淘汰されないのが現実です。
なので、本を選ぶときは…
難しい内容でもOKであれば医師や看護師などが読むメディカル本を読むのが確実です。
一般書籍を選ぶ場合まず省いていただきたいのは個人の感想本。あくまでその人の1体験なので自分の場合には違う治療法を用いられている可能性も大いにあるため、しっかりとその疾患を理解した上で個人のつらさを共感したいなどの気持ちで読む分にはいいですが、病気を知りたいタイミングで読むのは大間違い。
避けるというか本来出版されるべきでない本としては、「~で治る!」とか「~の健康法」とかはぶっちゃけ怪しい眉唾、エセ医療の類いなので全部避けるのがオススメです。体温あげたら治るとか、温めたら治るとか、何を根拠に?と思うでしょ、そういう本って大体体験者の感想が殆どなのでちっともアテになりません。
話を元に戻しまして、一般書籍で選ぶ際は書いている著者・発行年で購入してください。著者の名前を検索して、病院に勤務していること・専門医を持っていることを確認した上で、5年以内に発行された本であれば買ってもはずれではないと思います。
そして、インターネットで検索するのは止めましょう。もし検索するにしても公的な病院(大学病院など)が記載している疾患の説明・専門医を紹介している学会のページに記載されている情報のみを信じましょう。クリニックの場合、自由診療につなげるために書かれたページもあるためオススメできません。一般人のブログを信じるのも危険なのでやめましょう。
日本の標準医療は質が高いことを知っておく
日本の病院に行って診療報酬内で受けられる治療は標準治療です。
標準治療とは、専門家が世界中の研究の成果を集めて有効性と安全性を確認し、現時点で最善の治療として合意したものが「標準治療」と呼ばれています。
先進的医療はなにか進んだイメージですが、それが決していいとは限らないというのは余り知られていません。標準というネーミングのせいでイマイチのような気がしますが、現在医療を受ける上で最善だということをまずよくよくよくよく知っておかなければなりません。
診療報酬に認められるには、治験など様々な段階を踏み効果がある・安全というのを証明しなければ認められていない非常にハードルの高いものなのです。自由診療の場合はそのステップをすっ飛ばしていますし、健康法に至ってはいいかも~❤なレベルです。
要するに信じるべき医療は標準治療であるということを忘れてはいけないのです。
迷ったらまずはしっかり主治医に相談
自分の病気のことをしっかり勉強して、自分で治していく上で迷ったときは誰に相談すればいいの?となりますが、主治医に相談してください。
主治医が肌に合わないというのであれば、医師を変更してもらうことを視野に入れるべきだとは思いますが。病院全体が合わないのであれば転院しましょう。
一番やってはいけないことのが専門外の素人に相談するということ。
いずれにしてもその疾患の専門医に相談すること。これが大切です。
素人のコレやった方がいいよは右から左にスルー
喘息疾患もちの私は、この20年の間にありがたいド素人たちに散々、あれがおすすめ、これがおすすめとお言葉を頂きましたが、右から左にスルーを決め込んでいます。
なぜなら、この人たちは素人だから。そして、この人たちがオススメしてくれたことを試して健康被害をうけたところでこの方々は絶対に責任を取ってくれません。
なので、右から左にスルーを決め込むのがいいです。標準治療をお勧めしてくれる人はとても良心的で医療のことをよく分かっています。同じ疾患でこの病院のこの先生にかかって良くなったよなどは聞く耳を持ってもいいかなとは思います。
長々と書きましたが言いたいことは
眉唾情報に迷わされないように!
ということ。正しい情報、正しい医療で適切に治療を進めていくことが大切だということを肝に銘じて下さい。
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